Updated on 2023/04/12

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Shin-ichi Sakai
 
Organization
Faculty of Economics Department of Business Administration Professor

Degree

  • 博士(学術) ( 1997.3   横浜国立大学 )

Research Areas

  • Humanities & Social Sciences / Business administration

  • Humanities & Social Sciences / Civil law

Educational Background

  • Yokohama National University   国際開発研究科   国際開発経営専攻

    1994.4 - 1997.3

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    Country: Japan

 

Primary Subjects (Course) in charge

  • <学部>経営管理論,ベンチャービジネス論

  • <博士課程前期>経営管理論研究A,経営管理論研究B,経営管理論演習,中小企業論研究A,中小企業論研究B

  • <博士課程後期>経営管理論特殊研究A,経営管理論特殊研究B,経営管理論演習,中小企業論特殊研究A,中小企業論特殊研究B

  • 4年次ゼミナール

  • 3年次ゼミナール

  • 2年次ゼミナール

  • 総合講座Ⅱ

  • 社会構造論Ⅱ

  • ベンチャービジネス論

  • 経営管理論

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Papers

  • ウィズ/アフター・コロナにおける新事業創造の推進ならびに中止・撤退の要件と事業評価に関する考察─ ステージゲート法に関する意義と課題を中心に

    境 新一

    法政大学 多摩論集   39   141 - 184   2023.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    ウィズ/アフター・コロナの現状において,企業の新事業の創造は前途多難である。ものづくり/ことづくりの現場において「失敗との対峙とその克服」という課題の重要性は高まっており,そのため,私たちは失敗に関して,問題の構造化と構成要素間の相互関係を可視化し,さらに成功への物語構築につなげていく能力の獲得が求められている。本稿では,新事業創造の推進ならびに中止・撤退の要件と事業評価に関する課題を検証する。その際,新規事業開発において,アイデア発想から市場投入までをマネジメント,運営管理するフレームワークならびに手法である「ステージゲートシステム」(ステージゲート法)にもとづいて検討し,新たな運営管理フレームワークや事業評価のシステムが可能か,考察を試みる。ステージゲート法では,予め当初に設定する開発の全体プロセスや開発目標の技術などの目標を途中で見直す余地が少ない。しかし,絶えず発生する技術開発に関する失敗の知見や未来の目標設定に与える変動要因の発生に機動的に対応できる体制は必要となる。もし,ステージの中止を前提にしないならば,担当者は何らかの成果を導くことに専念すべきである。少なくとも経営責任者には問題意識の持続,研究開発の環境づくりが課題となろう。

  • 拠点連携に基づくエリアマネジメント&プロデュースによる地域創生の検証 ─ 長野県飯綱町における存在価値向上の提案を通して ─

    境 新一

    成城大学経済研究(木村周市朗名誉教授古稀記念号)   ( 239 )   47 - 82   2023.1

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は,今日の日本を決定づける少子高齢化,消滅可能性都市の進行を食い止めるために,原因となる地域内からの人口流出をいかに防ぐか,自然的あるいは文化的な地域資源とその拠点を最大限に連携・活用させた社会関係資本によって,地域の存在価値・地域価値の創造と向上をどのように実現するか,という問題意識のもとに地域創生のあり方とその解決策を検証し提案するものである。エリアマネジメントならびにプロデューサーの視点から,拠点を連携させた社会関係資本を基礎とした具体的な地域の課題&拠点連携を類型化した共創&協創モデルの作成,提案を行うことを模索した。対象地域としては世田谷区の下北沢との関係や様々な要因から長野県飯綱町に特定して検証をすすめた。先入観の小さい若者層の視点も重要であることから,学生を帯同したフィールドワークを実施した。結論として,飯綱町と下北沢が各拠点で成果情報を同時に発信することが地域の連携を強化し,地域創生や地域活性化をさらに進展させるといえる。

  • 私立大学の地域における産学連携・社会連携活動の実態分析

    境 新一 , 齋藤 保男

    成城大学経済研究   ( 237 )   35 - 65   2022.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本稿は,教育現場にいる教職員が共同して私立大学が実施する地域における産学連携・社会連携活動の状況を調査・分析する中で,大学における機能の 1つである社会貢献機能の実態について分析,検証ならびに考察することを目的とする。最初に,大学の社会貢献に関する歴史的・政策的な背景ならびに大学の社会貢献機能における課題などについて概観する。次に,私立大学を対象として実施した,地域における産学連携・社会連携活動における調査結果
    を分析し,最後に検証・考察と総括を行った。分析に際しては,大学の社会貢献機能について,私立大学約160校の地域における社会連携・産学連携活動に携わる教職員を対象としたアンケート調査結果により分析,検証ならびに考察した。今回の分析は私立大学の一部の回答をもとにしたものであり,その組織的な展開や特性については解明すべき点が多く,今後個別事例をさらに詳細に掘り下げ,研究を進めていくこととしたい。

  • SCにおける地域ブランドの効果的なプロモーションに関する研究

    谷 真哉・境 新一

    プロモーショナル・ マーケティング研究 実務論文,要約   47   2021.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (other academic)  

    日本のショッピングセンター(以下SC)は,オーバーストアによる飽和状態に陥り,出店効率の悪化や既存店の売上確保が困難をきわめている。さらに,人口減少に伴う商圏の縮小,多様化する消費ニーズ,ネット店舗に基づく購買行動の変化は,地方郊外型SCの厳しさは一層増している。本研究では,消費者が持つ地域ブランドへの意識を把握することが地域ブランドを効果的に活用する上での出発点であると考え,地域が持つ資産を精神的な価値に結びつけ,資産-価値モデル(電通2009)を基礎として地域ブランドへの態度として,コロナ禍におけるSCのテナントや施設に対する意識や地域ブランドを取り入れたSCへの意識を分析した。さらに購買行動において,情報の共有・拡散の重要性がより増していることを踏まえ,地域ブランドに関する情報の共有・拡散要因の意識について検討を行い,地域ブランドを取り入れたSCの効果的なプロモーション施策の提供を目的とする。

  • ポスト・コロナにおける新事業創造のプロデュース手法 : 素人発想・玄人実行,ブレインマップによる原点回帰と価値創造の提案

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 233 )   41 - 85   2021.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本稿では,新たな事業創造を可能にするプロデュース手法を,経営学の分析枠組みに関する問題点を検証しつつ,金出氏の発想法と当方で独自の考案したブレインマップをもとに提起した。現在から過去ならびに過去から未来を見据えて,未来の目標から逆算することは決して容易なことではない。しかし,この行為を経て,現在なすべきことも見えてくる。
    事業の発想が大切であるが,金出氏らが言及するように,発想するとともにシナリオ作りも不可欠である。素人発想・玄人実行,発想は物語を描きながら多様に発想し,確実に実行していく必要がある。

  • 日本の公共施設の再生と活用に関する検証ー図書館,廃校,倉庫の事例をふまえた新たな提案ー

    境 新一

    大妻女子大学紀要ー社会情報系:社会情報学研究   ( 29 )   107 - 121   2021.1

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は,我が国において公共施設(ハコモノ)が築 60 年を経過して老朽化が進み,直ちに将来を見据えた建物への改修,解体・改築が必要となる,という問題意識から,「公共施設の再生と活用」をテーマに,これから解体・改築,再生する東京都,神奈川県に所在する公共施設に教員と学生がフィールドワークを行い,実態を調査・研究した上で新たな活用提案を行うものである。分析にあたっては,16 カテゴリーの公共施設の中から , 図書館 , 学校(廃校),倉庫の3つに焦点を当てた。
    SDGs(持続可能な開発目標)をもとに経済,社会,環境の各部門,その他の部門の計8項目から評価を行った結果,経済・社会・環境のバランスが良い施設は少なかった。今後の公共施設の再生と活用には「持続可能なハコモノ」の視点から,これらのバランスが取れる活用策を提案する必要がある。

  • 創造性のあるまち・商店街づくりの追求 : 下北沢と成城に関する 70 年間の変遷とフィールドワークを踏まえた提案

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 229 )   63 - 97   2020.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    筆者は日頃からフィールドワークを用いた,まち・商店街の調査・研究,産学公連携活動,地域活性化の提案,アートとビジネスを融合した価値創造,総合的なプロデュースを行ってきた。今回は,教育・研究において日頃から関わりの深い世田谷区小田急線沿線の駅である下北沢,成城学園前(以下,成城と略記する)ならびにその周辺をとりあげて,当該地域における企業・商店街を中心に,その発展の推移を複数の素材と情報から検証することを目的とする。様々な資料を起点に,人間が過去から現在までどのようにまちや商店街を創造し,今後このまちに新たな物語を創造できるか考えたい。言い換えると,本調査・研究を通して創造性のあるまち・商店街づくりを探求することとした。

  • SDGsと農作物の品種改良・新技術の展開に関する考察

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 226 )   23 - 73   2019.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 農産物に関わる地域ブランドと品種改良の現状と課題-育種の新技術をふまえて-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 224 )   89 - 128   2019.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 日本における民泊の運営ならびに制度に関する課題と展望-都市型と田舎体験型の事例比較を中心に

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 222 )   27 - 74   2018.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 自動車業界における自動運転化と電気自動車化の影響に関する考察:ドイツ自動車メーカー,アウディの経営行動を中心に

    境 新一

    成城大学経済研究-成城学園創立100周年記念号- 第219・220合併号   ( 219・220 )   73 - 112   2018.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 「企業紐帯と業績の研究」の新展開 : 3業界における20年間の変遷と再検証

    境 新一

    成城大学経済研究 大森弘喜名誉教授古稀記念号   ( 218 )   323 - 373   2017.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アート・プロデューサーによる感動創造ならびに価値創造の過程に関わる要件-FNSDIDBからの整理-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 216 )   99 - 133   2017.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 東芝における内部統制の欠陥と不正会計に関する課題:経緯と諸要因の分析を通して

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 213 )   59 - 93   2016.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 東日本大震災後のコミュニティとその変革-商店街,まちづくり,芸術,社会的企業からの検証

    境 新一

    グローカル時代に見られる地域社会,文化創造の様相,成城大学グローカル研究センター(岩田一正・阿部勘一編)   2016.6

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • プロデューサーによる価値創造の過程 -ネットワーク構築,デザイン思考ならびに意思決定の視点からの考察-

    境 新一

    横浜経営研究  山倉健嗣先生退職記念号   37 ( 1 )   281 - 298   2016.6

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アート・プロデュース論の枠組みとその展開 -デザイン思考と戦略情報の抽出に関する考察-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 211 )   39 - 71   2016.1

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アート・プロデュース論の枠組みに関する考察-実践事例を通して-

    境 新一

    文化経済学会 (フルペーパー)   2015.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アート・プロデュース論の枠組みとその展開-アートからビジネスへの実践事例を通して- Reviewed

    境 新一

    組織学会大会論文集 J-Stage   4 ( 1 )   145 - 150   2015.6

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 商店街と大学との地域連携の新展開-「学びの場」から「実践の場」へ

    境 新一

    大学時報   ( 362 )   138 - 139   2015.5

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アート・プロデュース論の枠組みとその展開-アートならびにビジネスの実践事例を通して-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 208 )   51 - 95   2015.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • “学びの場”としての大学と商店街との地域連携の可能性-成城学園における検証を中心に-

    境 新一

    成城学園教育研究所年報(第36集)   27 - 82   2015.2

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 東日本大震災後のコミュニティとその変革-商店街,まちづくり,芸術からの検証-

    境 新一

    報告書(成城大学グローカル研究センター主催/公開シンポジウム,文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業2012年11月18日)   2014.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 日本の商店街活性化に関する課題と展望-東京都世田谷区を中心にタウンマネジメントの視点からの考察-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 205 )   13 - 54   2014.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • アグリ・ベンチャー論の試み ‐新たな農業のプロデュースを目指して

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 202 )   279 - 313   2013.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

  • アート・プロデュース論の枠組み-「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトを例として-

    境 新一

    社会・経済システム   ( 34 )   73 - 82   2013.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

  • 近代日本のプロデューサーとしての渋沢栄一 ‐公利公益の哲学とその意義に関する考察‐

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 201 )   47 - 77   2013.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

  • アート・プロデュース論の試み-感動創造に関わるプロデュース&マネジメントの新展開-

    境 新一

    フェリス女学院大学 国際交流研究   ( 15 )   215 - 243   2013.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    2011年3月に起きた東日本大震災により,コミュニティは大きな打撃を受けた。物質・精神の両面にわたり疲弊している地域と人々のために,国・地方公共団体も様々な政策を打ち出してきたが,公的予算の手当てが終了した後,いかに地域が主体的に継続的に活性化策を展開するかが課題である。そのなかで文化,芸術,アートのもつ可能性が注目されている。筆者自身は,これまでに,様々なイベントについて自らプロデュースを行ってきた。今日,アートとビジネスは相互浸透する状況にあり,それらは相互の関わり,影響なしには存続しえないことが明らかになっている。そこで本稿は,感動創造の意義と課題について,価値創造,コミュニティ,ビジネス,プロデュース&マネジメントの点から検討し,アート・プロデュース論の枠組みを提示するものである。

  • 再生可能エネルギーを活用したスマートハウスに関する課題と展望

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 198 )   155 - 198   2012.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,再生可能エネルギーの開発経緯と再生可能エネルギー活用型のエコロジー住宅,特に今日注目されているスマートエネルギーハウス(スマートハウス)に関して,その普及に関する課題と展望を具体的な企業の取組事例を交えて論じた。特に,積水ハウス㈱が,2011年8月に開発した世界初の3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)の組み合わせによるスマートハウスである「グリーンファースト ハイブリッド」について検証することとした。住宅その全体を1個の製品と考えるならば,今後,住宅のエネルギー評価,言い換えれば,基本的な住宅指標を数値化することを通した,住宅の性能評価が重要となる。東日本大震災を契機に,電力会社から送電される電力を可能な限り使用しない生活スタイルが求められている。HEMSにより家電,太陽光発電,蓄電池,電気自動車等を一元的に管理するスマートハウスは環境問題,エネルギー消費抑制の観点から,その普及が期待される。

  • 感動創造の意義と課題-アート・プロデュース論の枠組み-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 197 )   93 - 134   2012.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,感動創造の意義と課題について,価値創造,コミュニティ,ビジネス,プロデュース&マネジメントの点から検討し,アート・プロデュース論の枠組みを提示するものである。アート・マネジメントが欧米から導入されて30年余りが経過する。それにもかかわらず,日本独自のアート・マネジメントが確立しているのかといえば疑問の余地が残る。我が国では,これとは別に,アート・プロデュースの考え方が求められる。個々のプロデューサーによる手仕事の集積(現場)から,地に足の着いた文化政策,支援,創造にならなければ,日本の発信力はつかないのではないか。本稿はその問題提起でもある。2012年3月,東日本大震災で多大な被害を受けた岩手県陸前高田市において,開始された「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトは一つの事例と言える。アート・プロデュースを考えることは感動創造に関わる課題解決のために有益であると考えられる。

  • 地域の変革と公益の実現

    境 新一

    成城大学経済研究-岩本修巳教授退官記念-   ( 194 )   107 - 134   2011.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿では,全国に知られるようになった「食」による地域活性化である,B-1グランプリ,B級グルメについて,評価を決める要件は何か考えるべく,「地域の変革と公益の実現」というテーマから,厚木市・郡上市の事例もふまえて,社会学,経営学の学際的視点から分析・考察することを試みた。今日,我が国ではB-1グランプリ,B級ご当地グルメが注目されている。しかし,それ単独で地域活性化が実現するものではなく,農商工連携,6次産業化,着地型観光,道の駅による地域連携など,多様な手法とわせて行政・企業・市民らの協力によって,はじめて可能性が高まるものである。筆者は,地域活性化にはコミュニティの存在が不可欠の前提であり,諸提言もコミュニティの再生と表裏一体であるべきものと考える。牽引するリーダー,物語構築の能力をもつプロデューサーと市民の協力を得て地域を巻き込みながら,固有の文化に根ざした地域/コミュニティの変革と公益の実現を期待したい。

  • 地域の再生と公益の実現

    境 新一

    企業診断 11月号 特集“B級グルメで街おこし-「食」が地域を救う!”   24 - 29   2011.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    今日,我が国ではB1グランプリ,B級ご当地グルメが注目されている。しかし,それ単独で地域活性化が実現するものではなく,農商工連携,6次産業化,着地型観光,道の駅による地域連携など,多様な手法とわせて行政・企業・市民らの協力によって,はじめて可能性が高まるものである。現時点ではB級ご当地グルメを地域ブランドとして評価し,次の新たな手法やステージを構築するまでの間,地域活性化の起爆剤として可能な限り活用すべきではないか。牽引するリーダー,物語構築の能力をもつプロデューサーと市民の協力を得て地域を巻き込みながら,地域/コミュニティの存続と公益の実現を期待したい。

  • 社会的課題解決ビジネスと社会的企業-起源と展開- Reviewed

    境 新一

    経営哲学   8 ( 1 )   131 - 135   2011.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究では,社会的課題を解決するべく登場した「コミュニティビジネス」「ソーシャルビジネス」の起源と展開について,経営学と法学の視点から整理し,次にそれを担う社会的企業の制度と現状について述べ,先例となるイタリアの社会的協同組合とイギリスのコミュニティ利益会社(CIC)に対しても検討を試みた。今般,我が国政府の「新しい公共」の宣言のもとで,地域社会雇用創造事業および社会的企業育成事業が推進されることとなり,本格的な社会的企業の育成も始まった。今後の一層の成果が期待される。

  • 中小・ベンチャー企業の知的財産戦略と知的財産評価 -3社のケーススタディを通した検証-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 192 )   45 - 88   2011.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究では企業の知的財産戦略および知的財産評価の意義と課題について,東京都,神奈川県に拠点をもち創造的な成果をあげている中小ベンチャー企業3社に関するケーススタディを通して,大企業との差異を意識しながら知的財産戦略と知的財産評価の検証を試みた。中小ベンチャー企業の知的財産戦略は必ずしも十分とはいえない。中小ベンチャー企業は,MBA/MOT/MIPの3つのマネジメントの深化,必須特許の複数取得(必須特許ポートフォリオ)と参入障壁の形成と第一投資者としての地位保全,知的財産経営の連鎖への理解,外部の専門家による知的財産経営コンサルティングの取り組みに注力し,常に知的財産戦略と知的財産評価の一体的な推進と課題を明らかにする努力が必要となろう。

  • 社会的課題解決ビジネスと社会的企業に関する考察 -イタリアの社会的協同組合とイギリスのコミュニティ利益会社の事例をふまえて-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 187 )   315 - 356   2010.2

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿では,社会的課題を解決するべく登場した「コミュニティビジネス(CB)」「ソーシャルビジネス(SB)」の各定義を整理し,次にそれを担う社会的企業の制度と現状について述べ,社会的企業としての協同組合,その他企業の可能性について考察した。第三に,先例となるイタリアの社会的協同組合とイギリスのコミュニティ利益会社(CIC)をとりあげ,その特徴を検証した。最後に,経済産業省「ソーシャルビジネス研究会」の実施した実態調査および報告書,ならびに同「ソーシャルビジネス/コミュニティビジネス『評価のあり方』」報告書も参考に,社会的課題解決を担う企業の評価項目,問題点やその対応策などについて検討した。社会的課題解決に臨むイタリア,イギリスの先例について,制度,仕組みや施行状況を十分に踏まえながら我が国に多様な議論が起こり新たな法制度の整備,システムの構築が期待される。

  • “The Significance of Intellectual Property in Strategic Management - Issues and Prospects” (Reviewed article) Reviewed

    境 新一

    Journal of Strategic Management Studies   1 ( 1 )   33 - 42   2009.9

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    Language:English   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    In order to continue to sustain and develop competitive strength in the international society, Japan must leverage innovation and content and brand as the engines of economic growth. Therefore, it is necessary to implement intellectual property strategy from the stage of technology creation through to market deployment, and to enhance the intellectual property system. Japan's Intellectual Property Strategic Program emphasizes the opening up of new intellectual property frontiers in order to realize leading edge R&D (creation), system development (protection) and market development (exploitation). In particular, corporate intellectual property strategies need strategic business management, linked in a three-in-one (triune) relationship with business strategy and R&D strategy.(original: English)

  • 企業の社会的責任に関する実態と制度-「法と経営学」の分析枠組みを通した考察-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 183・184合併 )   95 - 118   2009.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,社団法人の典型である会社,特に株式会社を中心に,企業社会の実態と制度について,企業の社会的責任を起点として,法令遵守やリスクマネジメントにふれながら,最後に「法と経営学」の分析枠組みから考察した。近年の企業不祥事は,単に消費者や投資家に対して被害・損害を与えるだけではなく,被害発覚後の刑事罰等によって企業自身に対しても多大な損害を生じさせる。企業の不祥事の多くは,社会的責任に関する実態と制度の相克と調和,言い換えると経営と法律に起因する問題であり,企業と法が不可分の関係にあることが理解されよう。それだけに,社会や経済,経営の実態に即した法体系の見直し,改正は常に急務となる。我々は「法と経営学」,企業を経営と法律の複眼的な視点によって,懸案となる課題を具体的に分析・考察することが重要となろう。

  • 〔紀要研究ノート〕プロデューサーの能力と役割に関する考察 -萩元晴彦の言葉を通して- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   34   249 - 261   2008.12

     More details

    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,筆者自身のイベントプロデュースの経験を踏まえて,アートやイベントに関わるプロデューサーに焦点をあて,その能力と役割について,若干の概念整理と名プロデューサーであった萩元晴彦の言葉を通して考察する。プロデューサーとは,アートやイベントなど作品の企画から完成までの一切を統轄する最高責任者であり,人を感動させる価値を創造し,提供することを目標とする。今日,音楽やテレビの世界だけでなく,ビジネスの世界にもプロデューサーが不可欠である。プロデューサーは,アートシーンやビジネスシーンを変える存在である。アート・プロジェクトにおけるビジネス側面,ビジネス・プロジェクトにおけるアート側面がある限り,両者は無縁ではありえない。今後,アートとビジネスの両立は不可避の課題であり,アートとビジネスの両面を備えたプロデューサーの活躍と育成が一層期待されよう。

  • 企業のリスクマネジメントに関する考察-船場吉兆の食品偽装事件を中心に- Reviewed

    境 新一

    公益学研究    8 ( 1 )   31 - 38   2008.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究では,近年次々と明らかになっている食品偽装事件,特に船場吉兆の事例を踏まえて,経営におけるリスクマネジメント手法としてのISO,HACCP等のシステムの限界,法律における関連法の問題点を重ね合わせて検証し,リスクマネジメントについて検討・考察した。一連の食品偽装事件は,比較的に中小企業,同族会社,非上場会社で起きており,経営者による意思決定上の誤りや誤解,複数の経営者や従業員による共謀,経営トップによる内部統制システムの無視,内部統制に割ける経営資源の制約などにより,当該企業は私益を優先し公益を損なった結果,いずれも大きな社会的制裁を受けることとなった。特に,船場吉兆の食品偽装事件は,その象徴と言えるであろう。事件がブランドの信用力や地域経済に与えた打撃は大きい。内部統制とリスクマネジメントにおける意義と限界を認識しなければならない。

  • ベンチャー企業の企業紐帯と戦略経営に関する考察-新興株式市場の企業ケーススタディを通して-

    境 新一

    成城大学経済研究第179号 -稲葉元吉教授退官記念-   ( 179 )   207 - 237   2008.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究では,我が国の新興株式市場に上場されているベンチャー企業の企業紐帯と戦略経営の関係を理論と実証の両面から既存の分析・考察を踏まえて,データとケーススタディを用いて分析することを試みた。ベンチャー企業には,環境変化に合わせて適切な下位戦略を選択し総合的に展開することによって企業の存続・成長を実現していく戦略経営が不可欠であり,経営行動としての企業紐帯の形成・変容も含めて,戦略経営の実現を目指していることがわかる。研究の示唆は,ケーススタディを通しても理解されるように,経営者(役員)が他の親企業から派遣されている場合,経営者が上場企業の出身である場合,経営者が共通または類似の出身校(大学,大学院等)を共有する場合等によって,状況が異なることである。

  • 食品をめぐる企業のリスクマネジメントに関する考察-「法と経営学」の分析枠組みを通して-

    境 新一

    成城大学経済研究   ( 180 )   47 - 73   2008.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究では,「法と経営学」の視点から,食品をめぐる企業のリスクマネジメントを考察した。食品をめぐる近年の企業不祥事は,比較的に中小企業,同族会社,非上場会社が引き起こした。ブランドの信用力や地域経済に与えた打撃は大きい。当該企業において,品質管理システム,リスクマネジメントの手法を備えていたとしても,違法行為が組織ぐるみや経営トップの意思に基づいて行われる場合には,不正発見のための内部統制が有効に機能せず,内部統制の限界を露呈する。経営トップの不祥事を防止するためには,統制環境に対する施策を積極的に打ち出す以外に方法がない。一方,消費者行政縦割の弊害,責任の所在のあいまいさは明らかである。社会や経済,経営の実態に即した法体系の見直し,改正は急務である。企業,国家ともに明確な意思,戦略が必要であり,リスクマネジメントの在り方を問い,最終的に公益と私益の均衡を踏まえた公益(公共善)の実現に至ることが望まれる。

  • 〔紀要研究ノート〕イベントの成功要因-町田市産業祭・ファッションショーを事例とする考察- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   33   151 - 160   2007.11

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    ファッションショーとは,従来にない新しい創造性と革新性を伴った服装とそれに伴う化粧,髪型などをモデルに着装させてみせる(見せる,魅せる)催事である。筆者がプロデューサーとして携わった町田市産業祭・ファッションショーが成功した要因は,①ショーを2日間計4回開催し,集客に寄与したこと。②筆者がバレエの専門家を演出・振付に起用した結果,単にドレスを見せるだけでなく,バレエ・ダンスを機動的に活用して,演出効果の高いファッションショーとなり,ショーの価値,魅力を飛躍的に高めたこと。③学生が自ら制作した衣裳を身につけ,モデルウォークしたファッションショーであり,新鮮さがあったこと。④ファッションショーに関わる女子大生(若い女性)がイベントに「華」を添えたこと。であったと言える。一方,今後の課題としては,大学の産学公連携が今後も持続可能か否か,ということである。

  • 指定管理者の評価・選定に関する考察-相模原市の公共ホールを事例として- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   32   89 - 103   2006.11

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    指定管理者制度は,英国を発祥とする欧米の公共施設建設の主流であったPFI方式 を,日本に導入したものであり,2003年に「地方自治法」を改正して導入された。本稿は,筆者の経験をもとに,指定管理者の評価・選定について,特に公共ホールの事例から考察し,指定管理者の評価・選定に関する問題点,課題を述べた。特に,公共ホールの指定管理者選考では,いくつかの問題点が見出される。第一に,評価得点の高さの問題 第二に,評価項目と配点における問題,第三に,提案説明会の問題である。公共ホールの管理を民間事業者の柔軟な発想を生かした方法に委ねるというのは表面だけであり,地方公共団体の公的部門の枠組みに民間事業者をはめ込みながら,実は責任だけを民間事業者に負わせるシステムになる危険性をはらむ。今後,指定管理者による実際の運営管理に中で,多様な解決すべき課題が生じるものと考えられる。官と民のよりよい提携,協働が望まれる。

  • 企業の粉飾決算に関する事例研究-企業価値に対する考察を通して-

    境 新一

    東京家政学院大学紀要、人文・社会科学系   ( 46 )   27 - 38   2006.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,最近10年以内に起こった企業の粉飾決算について6社の事例をもとに,企業の粉飾決算に関する考察を行った。折しも商法から会社法への展開のなかで,新たな時代の経営と法律,実態と制度の在り方が模索されるにあたり,今後,企業価値をいかに増大させるべきかを展望した。粉飾決算を抑止出来ない企業は,自浄力を失った組織であり,結果として多くの投資家や一般消費者を欺き続ける重大な罪を犯すことになり,最後は自壊の運命を辿る。経営者は,高い意識・こころざしをもち,財務や会計に対する知識,経営と法律の乖離に関する知見を持つことが重要であろう。粉飾でない,真の企業価値の増大を目指すべきである。

  • 広告によるマーケティングと消費者心理に関する研究―女性消費者をターゲットとする日産自動車の事例を通して―

    第一著者 宇佐美和歌子、第二著者 境新一

    東京家政学院大学紀要 人文・社会科学系   ( 46 )   53 - 72   2006.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究は,広告が消費者の思考や購買行動に影響を与えているイメージや記憶を購買行動へと導くために,どのような購買意欲プロセスを介して購買行動を起こすのか,また,購買意欲や意識には消費者の思考や心理はどのように働いているのか,心理学的に人間の一定の購買行動や広告における消費者心理はどのように解釈されているのか分析する。そして,最終的には,企業や広告会社は広告にどのような機能や役割を求め,利益を追求していくのか,広告によるマーケティング方法や消費者心理の認識法について分析するとともに,今後の広告に関する課題と展望を明らかにすることを目指した。結論として,企業は女性消費者をターゲットとして戦略を立てることにより,マーケットシェアの拡大や新市場の開拓が可能となる。女性消費者をキーワードとして,商品開発・広告展開が行われる傾向にあることがわかった。広告によるマーケティングとは,人々の心を動かし感動させる価値を情報提供することであると言えよう。

  • 粉飾決算と企業価値に関する実証研究-「法と経営学」の分析枠組みを通して- Reviewed

    境 新一

    公益学研究    6 ( 1 )   35 - 41   2006.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本稿は,最近起こった企業の粉飾決算の事例をもとに,企業の粉飾決算に関する考察を行い,今後,真の企業価値をいかに増大させるべきかを展望する。粉飾決算に関しては,民事法上,刑法上の責任が問われる。粉飾決算を抑止出来ない企業は,自浄能力を失った組織であり,最後は自壊の運命を辿る。経営者は,高い意識・こころざしをもち,財務や会計に対する知識,経営と法律の乖離に関する知見を持つことが重要であり,真の企業価値の増大および公共善(公益)を目指すべきである。

  • 〔紀要研究ノート〕公共ホールの運営管理に関する現状と展望 -指定管理者制度の視点から- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   31   129 - 140   2005.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    2003(平成15)年9月に施行された「地方自治法の一部を改正する法律」は,地方公共団体における「公の施設」(公共施設)に対して従来の管理委託制度に代えて「指定管理者制度」を導入することを主な目的とするものである。これによって,公の施設の管理を民間事業者へ委託することが期待される一方,多くの問題点も指摘されている。本研究は指定管理者制度が公共ホールの運営管理に与える影響を中心に考察し,公共ホールの望ましい経営管理とは何かを検討した。今後,公共施設の運営管理について指定管理者を目指す民間団体が増加していく。本来,公共施設は納税者のものであり,利用者サービスを第一に考えるビジネスとなり得る。ただ,劇場やホールが舞台芸術の創造にかかわる場であることが正しく理解されているかは疑問である。ホールは効率的な管理だけではなく,舞台芸術の創造を担い,人を感動させる価値の創造と価値の提供を行う貴重な場である。利用者側,管理者側の双方に運営指針が示されるべきである。

  • 特許訴訟に関する諸問題-法と経営学の視点から- Reviewed

    境 新一

    公益学研究    5 ( 1 )   46 - 55   2005.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    今や,企業の知的財産戦略は欧米諸国との競争に打ち勝つ上で,国家の知的財産戦略としても重要な意味を帯びている。本研究は,特許訴訟に関する諸問題,特に企業組織内でなされる職務発明が企業経営に与える影響や「相当の対価」の是非を法と経営学の視点から検証し,特許訴訟の今後を展望する。我が国がグローバルな競争に打ち勝つためには,従業者保護と使用者等保護の均衡をとりながら,従業者等と使用者等における意識改革を促進する方向の改正を行なうべきである。企業は特許法改正を求める前に,まず技術者の帰属意識と意欲を高揚させるために彼らの貢献に報いる努力をし,明確な待遇制度を準備することが必要である。その際,報償の高額化は避けられない。また,司法判断が重要ではあるものの,効率的で迅速な紛争解決のためにADRなど裁判によらない紛争処理も普及されてしかるべきである。

  • 特許訴訟問題をめぐる「法と経営学」の分析枠組み Reviewed

    境 新一

    経営哲学   2   26 - 36   2005.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    今や,企業の知的財産戦略は欧米諸国との競争に打ち勝つ上で,国家の知的財産戦略としても重要な意味を帯びている。本研究は,特許訴訟に関する諸問題,特に企業組織内でなされる職務発明が企業経営に与える影響や「相当の対価」の是非を法と経営学の視点から検証し,特許訴訟の今後を展望する。我が国がグローバルな競争に打ち勝つためには,従業者保護と使用者等保護の均衡をとりながら,従業者等と使用者等における意識改革を促進する方向の改正を行なうべきである。企業は特許法改正を求める前に,まず技術者の帰属意識と意欲を高揚させるために彼らの貢献に報いる努力をし,明確な待遇制度を準備することが必要である。その際,報償の高額化は避けられない。また,司法判断が重要ではあるものの,効率的で迅速な紛争解決のためにADRなど裁判によらない紛争処理も普及されてしかるべきである。

  • 3Bビジネスに関する実証研究-beauty,bridal,babyの事業と事例研究を通して-

    境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 45 )   30 - 49   2005.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    美,結婚,赤ちゃんに関する事業,すなわち,ビューティー(beauty),ブライダル(bridal),ベビー(baby)のビジネスは,この3事業の頭文字をとって3Bビジネス(3B business)と本研究では名付けている。ビジネスの本質は,公益と私益の同時的な実現であり,顧客を感動させるような価値を創造し,提供することである。本研究は,3Bビジネスの特徴を社会的背景とコア事業の展開から整理し,企業が目指す哲学,理念,キーコンセプト,創造する価値の内容を15社のケーススタディから検証した。3Bビジネスに共通する特徴は,女性という厳しい選択眼をもった顧客に対して,新しい生き方を提案しながら,高付加価値をもつ商品・サービスを創造し提供することである。各企業の本業と周辺事業との間にはシナジー効果が出ている。各企業は,人生と商品のライフサイクルが共に巧みに織りなされた商品開発を行い,周到なマーケティング活動を行いながら,時期を逃さずに商品・サービスの販売に結びつけていると言えよう。

  • 〔紀要研究ノート〕コンサートの集客力に関する実証研究-クラシック音楽コンサートの経営学4- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   30    129 - 147   2004.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究は,コンサートの集客力についてコンサートの演目に関する条件(公演条件)を筆者が8年間に企画制作してきた約50回のコンサートを事例として検証し,コンサートのケーススタディから集客力のあるコンサートモデルの設計を試みる。集客は,主催が行うマス広告・DMとアーティスト自身の集客努力の総合力によるが,ここではアーティスト自身のマーケティング力に注目した。本研究による示唆としては,入場数の実数とともに集客力の指標になり得る占席率を上昇させることが,コンサートの目標の一つとなることである。それはアーティストの演奏自体にも影響を与えると考えられる。コンサートの企画内容はアーティストに主導権を与え,企画内容または出演者の魅力が出せるようにすることは,当該数値の上昇を図る意味でも重要である。

  • 特許訴訟に関する実証研究-経営と法律の視点から-

    境 新一

    東京家政学院大学紀要 人文・社会科学系   ( 44 )   15 - 32   2004.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は特許訴訟に関する課題,特に企業組織内でなされる職務発明が企業経営に与える影響や「相当の対価」の是非を経営と法律の視点から検証し,特許訴訟の今後を展望する。特許に関する紛争の解決のためには,第一に訴訟に至る以前の企業の努力,第二に訴訟に至った場合の従業者(発明者)と使用者(企業)双方の交渉努力,そして第三に訴訟対応だけでなく,裁判によらないADRや調停・仲裁等も推進する諸制度の確立が不可欠となる。つまり,経営システムと法制度が相互に補完しあう必要があろう。 

  • 挙式・披露宴におけるブライダルビジネスの現状と戦略

    第一著者 田澤 昌枝、第二著者 境 新一

    東京家政学院大学紀要 人文・社会科学系   ( 44 )   91 - 110   2004.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,巨大規模であり,かつ,リスクの少ない市場である「挙式・披露宴」を中心とするブライダルビジネスに焦点を当て,ブライダルブライダルの現状と戦略について論じるものである。従来はホテル,専門式場が市場を牽引してきたのに対して,現在は消費者のニーズが個性化ならびに多様化し,ハウスウェディングが休急速にシェアを拡大しつつある。今後のブライダルビジネスでは,人材の能力を十分に引き出し,企業独自の付加価値を戦略的に提供できる企業のみが生き残るものと思われる。ケーススタディとして,テイクアンドギヴ・ニーズ(上場企業),ザ・マグリットの2社をとりあげた。

  • 理想の化粧品に関する実証研究-資生堂とファンケルの無添加化粧品に事業戦略から-

    第一著者 水越 千草、第二著者 境 新一

    東京家政学院大学紀要 人文・社会科学系   ( 44 )   33 - 51   2004.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本稿は,自分に適した化粧品をいかに選ぶか,という問題意識に基づき,肌にやさしいと言われる無添加化粧品の開発に力を入れる資生堂とファンケルを事例として化粧品事業の経営状況,今後の化粧品事業の経営戦略について展望するものである。現代の化粧品が抱える問題点として,①化粧品の近代化 ②マスコミによる化粧品原料等に関する事実隠蔽 ③表示指定成分の問題点(無添加化粧品≠表示指定成分のみで製造) ④化粧品公害 があげられる。資生堂は「dプログラム」,ファンケルは「フェナティ」による無添加化粧品の開発をそれぞれ行ってきた。無添加化粧品は事業戦略として高利益率を確保しているわけではないが,今後とも消費者に支持されていくものと思われる。

  • 企業統治における内部告発の意義と問題点-経営と法律の視点から- Reviewed

    境 新一

    経営学を創り上げた思想 -経営学史学会年報-   ( 11 )   144 - 154   2004.5

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は,企業統治における内部告発の意義と問題点を経営と法律の視点から分析し,既に法制度を整備している英国,米国とも比較しながら,企業統治の展開とわが国の内部告発の法制度の在り方を検証するものである。企業統治の上で,内部告発は企業が法令遵守違反で外部から致命的な打撃を受けることを可能な限り未然に防衛する方策として重要な意義がある。企業が追求する私益が公益から乖離するとき,言い換えると公益と私益の均衡が崩れるときに問題は発生する。そのために,経営と法律は相互に機能することを求められる。不正,犯罪を未然に防ぐことが公益の実現に不可欠であり,かつ,そのことが企業の長期的利益になる。企業統治が変革期を迎え,独立した監査システムのないわが国では,不祥事を防ぐ複数のシステムが必要であろう。

  • 公益通報者保護制度に関する考察と展望-経営と法律の視点から-

    境 新一

    東北公益文科大学総合研究論集    ( 6 )   63 - 91   2003.12

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本論文は,今日,立法化が急務となっている公益通報者保護制度に関する課題について,経営と法律の視点から,その考察と展望を試みるものである。既に公益通報者保護制度を整備している英国,米国は,我が国と法的環境が異なっている。従って,制度の単純な模倣では対応できない。今日,企業は公益通報を契機に不祥事に対応して法令遵守体制を強化し,私益優先の体質を転換することが求められる。独立した監査システムのない日本においては,経営トップの不祥事を防ぐ複数のシステムが必要であり,公益通報者保護を前提に,公益通報を選択肢のひとつに加えることは意義があろう。企業の健全化こそ,長期的,持続的な社会発展,公益実現のために必要なのである。  

  • 公益通報者制度に関する考察-経営と法律の視点から-

    境 新一

    公益学研究    3 ( 1 )   52 - 60   2003.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本論文は,公益通報者制度に関する考察を経営と法律の視点から行い,公益通報者制度の法的在り方を検討することを試みる。その際,公益通報に関する法的制度を整備している英国,米国の法律とも比較検討しながら,我が国の公益通報に関する立法の行方を検証した。今日,企業は公益通報を契機に不祥事に対応して法令遵守体制を強化し,私益優先の体質を転換することが求められる。独立した監査システムのない日本においては,経営トップの不祥事を防ぐ複数のシステムが必要であり,公益通報により企業の健全化を図ることが望ましい。

  • サロンワークに関する実証研究-経営と法律の視点から-

    第一著者 牛田 美穂、第二著者 境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 43 )   57 - 76   2003.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本論文は,「サロンワーク」(理容室,美容院等の施術,当該サービスの運営管理)に従事する者および仕事に焦点をあて,サロンワークの現状・問題点を経営と法律の視点から研究し,サロンワークの将来像を,独自アンケート調査を通して展望するものである。結論としては,現在の美容業界では,理容・美容ともサービスが多様化し,経営形態も進化し,顧客獲得のために様々な戦略がとられていることがわかる。アンケート調査から判明したことは,理容・美容業界の今後の形態として,顧客重視のサービス,高齢者に対する固有のサービス,顧客層にあわせた階層別サービスが求められていることである。

  • 内部告発者保護制度に関する諸問題-経営と法律の視点から-

    境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 43 )   27 - 46   2003.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究は,内部告発者保護制度に関する諸問題を経営と法律の視点から分析し,内部告発者保護制度の在り方を検討することを試みる。既に,内部告発に関する法制度を整備している英国,米国の法律とも比較検討しながら,日本の内部告発に関する立法の行方を検証した。今日,企業は内部告発を契機に不祥事に対応して法令遵守体制を強化し,私益優先の体質を転換することが求められるが,一方で外部から監査できるシステムが重要性を帯びている。告発者の人権を保証しながら内部告発の効果を高め,経営トップの不祥事を防ぐシステムの一つとして位置づけることが,企業の健全化を図る上で望ましい。

  • アートマネジメントに関する実証研究-クラシック音楽コンサートの経営学- Reviewed

    境 新一

    美術出版社 アートマネジメント研究    ( 3 )   82 - 91   2002.11

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究はアートマネジメント,特にコンサートプロジェクトの経営(コンサートプロデュース)をイベントの評価という理論的枠組みの上で,各コンサートの具体的な定性的要因(精神的要件),定量的要件(経営的要件)から整理し,実証的に分析した。本報告の示唆は1.コンサーとは特定の目的,機関,場所で対象者に個別,直接に刺激を体感させる人的・物的資源・情報の集積場である。2.コンサートは聴衆による精神的要件と主催者による経営的要件がともに満たされるとき,成功と評価される。3.コンサートをイベントとして成立させるためには,様々な戦略が必要となる。4.アートマネジメントは実践に基づく経験科学である。以上,3点に集約される。

  • 〔研究ノート〕日本の流通業におけるグローバル化と紐帯の変容―COSTCOとイトーヨ-カ堂の事例を通して― Reviewed

    境 新一

    国際ビジネス研究学会年報   ( 8 )   199 - 216   2002.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は日本の流通業におけるグローバル化の意味とそれが紐帯に与える影響(変容)について,千葉市に立地するCOSTCO(会員制倉庫クラブ,米国資本)とイトーヨーカ堂(総合品揃小売業,日本資本)の現地調査を踏まえて,理論と実証の両面から検証するものである。分析の結果,COSTCOは国内の原料生産者から消費者に至る紐帯を新たに構築ないしは強化する途上にあることが,一方,イトーヨーカ堂は独自のグローバル化を進め流通再編を模索していることが判明した。COSTCOとイトーヨーカ堂は,競合というより相互補完の関係にある。紐帯が変容し,真に生産者や消費者の利益に寄与することが望まれる。

  • 現代公益企業に関する考察―経営と法律の視点―

    境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 42 )   23 - 40   2002.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究は現代の公益企業について,その定義を試みた上で,その役割と発展を「経営と法律」の複眼的な視点から論考した。そもそも,公益と営利は相互に反対概念ではなく,企業は今日の社会において,私益と公益の両立が要請され,社会の要請に応えるより積極的で柔軟な経営が求められている。企業は営利と非営利に区分され,公益性の高いものを特別法により公益法人として優遇することが妥当である。その場合,非営利法人の一般法を制定する必要が生じ,民法の改正も避けられない。今後一層,存在理由を増す公益企業の会計,税制に関する制度上の課題に解決が望まれる。  

  • 現代公益企業に関する諸問題―経営と法律の視点―

    境 新一

    公益学研究   2 ( 1 )   31 - 38   2002.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は私益と公益を追求する現代企業のなかで,特に公益企業について,その定義を試みた上で,公益企業の役割とその発展を展望し,「経営と法律」の複眼的視点から論考した。本研究の最も重要な示唆は,企業は営利と非営利に区分され,公益性の高いものを特別法によって公益法人として優遇することが妥当である点にある。そうなれば非営利法人の一般法制定する必要が生じ,民法の改正も不可避となる。今後一層,存在理由を増す公益企業の会計,税制に関する制度上の課題に解決が望まれる。その際,経営と法律の立場からの分析は有効となろう。 

  • 企業統治における法的責任の研究―経営と法律の複眼的視点― Reviewed

    境 新一

    IT革命と経営理論-経営学史学会年報-   ( 9 )   174 - 184   2002.5

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は株主代表訴訟の解釈,検証から企業統治における法的責任の在り方を検討し,企業の法的責任,企業の経営行動における諸問題を「経営と法律」の複眼的視点から論考することを目的とする。本研究の示唆は次の通りである。第一に企業統治における法的責任を明確にすること。経営判断の原則は経営戦略の点からも重要である。第二に経営成果の追求と法令遵守の均衡を堅持すること。株主代表訴訟の判例が集積され裁判の過程で司法判断が確立されるべきである。第三に完全な情報開示をすること。社会的責任を担保できる社会システムが待望される。 

  • アートマネジメントに関する実証研究-クラシック音楽コンサートの経営学- Reviewed

    境 新一

    桐朋学園大学研究紀要   27   55 - 70   2001.11

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究はアートマネジメント,特にコンサートプロジェクトの経営(コンサートプロデュース)をイベントの評価という理論的枠組みの上で,各コンサートの具体的な定性的要因(精神的要件),定量的要件(経営的要件)から整理し,実証的に分析した。本報告の示唆は1.コンサーとは特定の目的,機関,場所で対象者に個別,直接に刺激を体感させる人的・物的資源・情報の集積場である。2.コンサートは聴衆による精神的要件と主催者による経営的要件がともに満たされるとき,成功と評価される。そのためには戦略が必要である。3.アートマネジメントは実践に基づく経験科学である。以上,3点に集約される。

  • 企業と社会的責任-金融機関を事例として-

    境 新一

    公益学研究   1 ( 1 )   24 - 32   2001.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は企業統治における法的責任の在り方を株主代表訴訟,特に大和銀行事件判例から検証することを試みた。1990年代に顕著になった企業の社会的責任,中でも法的責任と経営行動における諸問題は「経営と法律」の複眼的視点から論考されることが望ましい。研究の示唆は1.企業統治における法的責任を明確にする必要があること。2.経営成果の追求と法令遵守の均衡が必要であること。3.企業の情報開示努力が必要であること。の3点である。社会的責任を担保出来る企業および利害関係者を含む社会システムが待望される。

  • 企業統治における法的責任の研究―企業事件判例を通して―

    境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 41 )   17 - 36   2001.8

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    本研究は企業統治における法的責任の在り方を検証することを試みる。1990年代において顕著に認識されるようになった企業の社会的責任のうち,法的責任に焦点をあて,企業の経営的責任との関係を「経営と法律」の複眼的視点から論考した。検証事例としては建設,電機,小売業,銀行,証券等の企業に関する株主代表訴訟をとりあげた。本研究の示唆は,1.企業統治における法的責任を明確にする必要がある。2.経営成果の追求と法令遵守の均衡を堅持する必要がある。3.企業の完全な情報開示が必要である。以上3点であり,企業の社会的責任を担保出来る社会システムの確立が待望される。

  • 銀行グループの海外拠点における紐帯と業績―興銀と長銀の事例を通して― Reviewed

    境 新一

    国際ビジネス研究学会年報   ( 6 )   103 - 126   2000.10

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本稿は企業グループ,特に銀行グループの海外拠点における紐帯と業績の関係を興銀と長銀のグループの事例を通して理論と実証の両面から検証した。海外拠点は海外進出する自国企業及び現地企業や政府に投融資,情報提供等の役割を担う。興銀・長銀の経営の成否を分けた要因は歴史,経営戦略,経営計画,経営トップのリーダーシップ,そして紐帯の相違である。長銀は戦略の欠如と経営リーダーシップの不足の結果,経営破綻に至ったのに対して,興銀は一貫した戦略と強いリーダーシップの下に活路を見出し,都銀との新たな金融グループを創造した。

  • 現代企業論-経営と法律の視点-

    境 新一

    東京家政学院大学紀要,人文・社会科学系   ( 40 )   17 - 36   2000.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)  

    我が国は1990年代に入り,バブル経済破綻⑤,企業活動,企業経営における法律,ルールの不在や軽視が顕著となった。企業全体としてリーガルマインドの徹底やコーポレートガバナンスの確立が求められる。本稿は,現代企業を経営と法律の複眼的な視点からとらえ,学際的な理解を目指す試論である。経営では経営主体としての企業とその起源,理念,戦略,管理,財務,人事労務,情報,国際経営を,法律では権利,財産権とその保護,契約,会社法,手形・小切手,労働法,訴訟をとありあげている。 

  • 企業グループにおける紐帯の形成と業績―アジアに進出する東芝・日立製作所グループを通して― Reviewed

    境 新一

    国際ビジネス研究学会年報   ( 3 )   214 - 232   1997.11

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本稿は,従来取り上げられなかった日本企業の国内及び海外における戦略を媒介とした企業間関係(紐帯)の形成と業績の関わりを理論と実証の両面から研究する。本研究のキーコンセプトは紐帯と業績である。分析結果を日本の企業グループ,東芝,日立製作所の事例から見ると,紐帯の特徴は東芝では親企業と関連企業が直接に結びつき,一極集中型の強い紐帯を有するのに対して,日立では強力な親企業・子企業の関係を基礎に多極分散型の紐帯を形成している。これは海外,特にアジアにおける現地法人にも反映しており,国内で保持する紐帯の特徴を海外に移転している。紐帯の形成は業績を達成するための経営行動であることが示唆される。

  • 企業グループにおける紐帯の形成と業績―アジアに進出する東芝・日立製作所グループを通して― Reviewed

    境 新一

    横浜国際開発学会編 横浜国際開発研究   1 ( 1 )   172 - 207   1996.7

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    Language:Japanese   Publishing type:Research paper (scientific journal)  

    本研究は,従来取り上げられなかった日本企業の国内及び海外における企業間関係の形成と業績の関わりを理論と実証の両面から研究する。企業は経営戦略を踏まえて企業間関係を形成し,企業グループを成長発展させる。そこには経営資源(人的,物的,貨幣的資源)の絡み合った関係,すなわち紐帯が形成される。紐帯の形成は組織間関係(資源依存パースペクティブ)の視点から説明できる一方,企業グループが業績を達成するための経営行動であるとも言える。東芝,日立製作所グループは国内において保持する紐帯の特徴を海外に移転していることがわかる。

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Thesis for a degree

  • 博士(学術): 企業グループにおける紐帯の形成・展開と業績―アジアに進出する東芝・日立製作所グループの事例を通して―

    境 新一

    横浜国立大学大学院国際開発研究科   1997.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Thesis (other)  

  • 修士(法学): 第三者割当増資の現代的意義―経営と法の視点から-

    境 新一

    筑波大学大学院 経営・政策科学研究科   1994.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Thesis (other)  

    本研究は第三者割当増資の現代における意義を判例を用いて考察するものである。分析の結果,株価変化の振幅の大きい企業は経営の安定性に欠け,割当増資によっても経営改善がなされにくいことがわかった。第三者割当増資に関する自主ルールでは新株発行価格の下限値を定めている。しかし数理的分析によって割当前の株価差異幅を考慮する必要がある。本研究に代表される経済的事象は法,経営の両視座から検討することが有効である。指導担当:城塚登

  • 修士(経営学): 企業集団における紐帯とパフォーマンスの関係に係わる研究

    境 新一

    筑波大学大学院 経営・政策科学研究科   1992.3

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    Language:Japanese   Publishing type:Thesis (other)  

Books

  • 新事業創造のための発想法:素人発想・玄人実行にもとづくブレインマップの手法

    境新一・谷真哉・ 榎本正( Role: Joint author ,  分担執筆)

    文眞堂  2022.8 

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    Language:Japanese

    本書は来るべきポスト・コロナ,アフター・コロナ社会における私たちの価値観,行動などの変革をふまえて,直面する様々な課題を解決すべく,現在から過去ならびに未来を見据え,原点回帰と創造のための新たな発想法,アイデアづくりを提案することを目指すものである。本書でとりあげる発想法,ブレインマップについて特筆すべきことは,成城大学が生涯学習支援講座として展開する「成城学びの森」が起点となっていることである。本書は第Ⅰ部新事業創造の基礎 第Ⅱ部発想法 第Ⅲ部ブレインマップの実践 おわりに から構成される。まず第Ⅰ部新事業創造の基礎 は本書の主目的である新たな事業を創造するために,その基礎になる知識,着眼点,留意点を述べている。次に第Ⅱ部発想法 は,具体的なアイデア発想法としてこれまでに開発された様々な方法論と初めて提起するブレインマップの理論,運用枠組みを述べている。つづく第Ⅲブレインマップの実践 はブレインマップを使用した事例を述べている。なお3名による執筆分担については巻末を参照されたい。ただし,新事業創造に限らず,広く一般的にモノ,コトに関するアイデア発想ならびに実現も目指せるように,研究・実務,ジャンルを問わず,広く活用されるものである。

  • SDGsとパンデミックに対応した公益の実現文眞堂(2022年)公益叢書第七輯

    大森 弘喜,松本 恒雄,安田 尚道,大森 真紀,北沢 栄,仁茂田 恭一郎,浜田 陽二,鈴木 裕明,谷 真哉,苗村 晶彦,境 新一( Role: Joint author ,  第Ⅰ部第1章 「ポスト・コロナにおける社会変革と新事業創造のための発想法-原点回帰と公益の実現を目指してー」5-35頁)

    文眞堂  2022.1 

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    Language:Japanese

    世界は今までに経験のないパンデミック,コロナ禍の脅威,有事にさらされている。一方,企業経営の不振,市民の生活劣化に直面し,様々な意味で原点回帰が求められている。企業は社会的課題と地球環境問題への対応を視野に入れつつ,SDGsとコロナの2つの要因のもとで新たな事業創造や多角化への発想の転換と速やかな経営行動を必要としている。本稿では,ポスト・コロナにおける私たちの価値観,行動などの社会的変革をふまえて,企業がいかに新たな事業創造を提起するか,究極の公共善,公益を実現するにあたり,現在から過去ならびに過去から未来を見据えて,未来の目標から逆算したとき,改めて現在に何をなすべきか,そして新たな価値創造のためにいかに発想すべきか,考察することとした。中核となるのは,金出武雄氏らの発想法と当方で独自の考案したブレインマップをもとに具体的な価値創造の仕方を提起した。素人発想・玄人実行,それも物語を描きながら多様に発想し,確実に実行していく必要がある。これを踏襲したブレインマップが今後,試行錯誤を経て広く人々の使用に耐えるツールになることを期待したい。

  • 美学の事典 Encyclopedia of Aesthetics

    編集委員長:吉岡 洋 ,編集副委員長:岡田 温司,津上 英輔,執筆者:境 新一,他( Role: Joint author ,  第8章 社会と美学「経営学からみたアートの新展開―プロデュースとマネジメントによる感動創造」602-605頁 )

    丸善出版  2020.12 

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    Language:Japanese

    本書は,従来の教育・研究に資する美学の事典とは異なり,美学以外を専門とする者が美学に興味を持つ契機となる中項目事典である。第8章「社会と美学」では,美学が他分野や社会に対する貢献,影響を検証するものである。執筆担当部分では,アートを経済学,経営学などの社会科学の視点から考える試みが欧米を中心としたアート・マネジメント(arts management)に起源があることをふまえつつ,今日,実業界や芸能界さらには学界,政界などで「プロデューサー」とその資質が注目されていることに注目した。今日,知的財産を含むアートとビジネスの新たな組み合わせを探り,現場でプロデュースとマネジメントを一体的に行う価値創造の在り方,アート・プロデュース & マネジメントが目指される方向である。マネジメントからプロデュースへ,重心が推移してきた。プロデュースとマネジメントには共通点,相違点がある。プロデュースは聴衆や顧客に価値ならびに感動の創造を実現し,さしずめ0から1をつくる過程である。これに対して,マネジメントは1を10に広げる過程である。プロデュースは,個々のマネジメントを総括し,それはブランディングにも結びつく。

  • アート・プロデュースの冒険

    (編著)境 新一,クリストファー 遙盟,田辺 一邑,上神田 梅雄,小柳 才治, 野田 治彦,林 香都恵,大倉 葉子, 田中 宣一( Role: Joint author ,  第1章,全体編集 「アート・プロデュースと物語創造」 18-42頁)

    論創社  2020.6 

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    Language:Japanese

    本書は,筆者が成城大学で担当する総合講座Ⅱ「アート・プロデュース/感動と価値の創造 新たな価値創造の技法」(2017年~2019年,全28回)で展開されたアート・プロデュース,“人を感動させる価値の創造と提供”の現場に携わる芸術家(アーティスト),研究者等のオムニバス講義のエッセンスを再現したものである。部分的に筆者が同大学で担当する「成城学びの森」講座での内容も反映している。今回はアート・プロデュースシリーズの第5集目となる。時代を創り変えていくアートとビジネスの力。経営者,クリエーター,プロデューサー,職人(匠),研究者など第一線で活躍する9名が明かす,アート・プロデュース&マネジメントの極意を明かす。

  • アグリ・アート-感動を与える農業ビジネスー

    (編著)境 新一,齋藤 保男,加藤 寛昭,丸 幸弘,塚田 周平,臼井真美( Role: Joint author ,  第1・2・3・7・10・11章,全体編集 3-89頁 151-172頁 238-269頁 270-280頁)

    中央経済社  2020.2 

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    Language:Japanese

    本書は,農業(アグリ)ならびにアグリビジネスをサイエンスとアートを中心に総合的にとらえ,アグリ・アート(agri-arts)と名付けることとした。そして農業をサイエンスとアートによって創造され,プロデュースされる物語ととらえ,特にサイエンスに影響を与えるアートの役割,意義について検討を試みた。本書では,農業を科学と技術,芸術/作品,多様な表現ならびに価値創造などの点で総合的にとらえ,サイエンスの側面(人文科学・社会科学・自然科学),アートの側面(人間の手による表現方法,芸術/作品,技術・技)を中心に,五感(脳,心理)と価値(感動,技の教育・伝承)創造,物語(遊・休・知・美)創造,地域(グローバル&ローカルなコミュニティ)創造,そしてビジネスの側面(商品・サービス)と価値(利益)創造を相互に関連させて理論的,実証的に研究し,実践することを提案したい。

  • 文化創造と公益 成城学園創立100周年記念 公益叢書第五輯

    戸部 順一,加藤 陸雄,小松 隆二,梅若 靖記,頼松 瑞生,渡邉 芳樹,石崎 朔子,杉山 芙沙子,堀(永井)美奈子,藤村 さおり,北野 大,田中 豊,大森 弘喜,境 新一( Role: Joint author ,  第Ⅱ部第2章「アート・プロデューサーによる感動創造と価値創造の過程に係る考察-成城学園創立百周年記念シンポジウムの事例,萩元晴彦の言葉ならびにFNSDIDBの要件から-」53ー73頁)

    文眞堂  2017.10 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    現代公益学会 編 本稿は,アート・プロデューサーが行う感動創造(inspiration creation)と価値創造(value creation)の過程で必要となる要件について,これまでの成果を踏まえて7つの要件:五感,ネットワーク構築,シナリオ・物語,デザイン思考,そして戦略情報の抽出と意思決定,ブランドをとりあげ,成城学園創立百周年記念シンポジウムの事例ならびに萩元晴彦氏の言葉も交えて論ずることとした。特に,今回筆者は上記シンポジウムについては,シナリオ・物語づくりとパネリストのキャスティング,後援者の選定,そして運営体制づくりに最も注力し,アートとビジネスの対境担当者,媒介者としてプロデューサーであることを体感した。アートとビジネスには,それぞれに様々な課題が存在する。アートは課題提起,デザインは課題解であるプロデューサーは両行為にかかわるのである。ただ,課題は解決すれば終了するわけではない。解決する過程で新たな課題提起に戻る,すなわち永遠に課題は残り,展開や進化を続ける過程であることに留意する必要があろう。一連の行為は,アートから始まり,デザインを経て再びアートに戻るサイクルとなる。全てはアートを基点とした問い,課題提起から始まることに留意する必要があろう。全227頁。

  • アート・プロデュースの技法

    (編著)境 新一,松倉 久幸,長谷川 智,竹本 越孝,鶴澤 津賀榮,青柳 恵介,松田 隆美,田村 義也( Role: Edit ,  第1章「アート・プロデューサーによる感動と価値の創造-内田晶子氏の事例ならびにFNSDIDB の要件からの考察」15-53頁)

    論創社  2017.9 

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    Language:Japanese

    本研究では,プロデューサー(アート・プロデューサー)が行う感動創造(inspiration creation)と価値創造(value creation)の過程で必要となる要件について,これまでの成果を踏まえて7つの要件:五感,ネットワーク構築,シナリオ・物語,デザイン思考,そして戦略情報の抽出と意思決定,ブランドをとりあげて論ずることとした。特に,本稿第8章では,プロデューサーの事例研究として,内田晶子氏をとりあげた。内田氏は約40年間に豊富な業務経験を有し,その多彩な能力はいわゆるプロデューサーたる要件をすべて満たしているとえる。それはテレビ等で活躍したプロデューサー萩元晴彦氏による13 の言葉でも裏付けられる。全224頁。

  • 企業紐帯と業績の研究-組織間関係の理論と実証- 第2版

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2017.5 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は『企業紐帯と業績の研究』(2003年,初版)を基礎として,その後20年間を経て,研究の変遷と再検証を試みるものである。元来の問題意識は,企業がグループを形成し,経営戦略をふまえて経営資源を通して作られる他の様々な企業組織相互との関係が,いかに形成され,また,それがいかに変化していくか,組織間関係の形成・展開のメカニズムを究明し,製造業・金融業・流通業ならびにベンチャー企業を分析対象にケーススタディも踏まえて検証することにあった。具体的には,東芝と日立製作所,興銀と長銀(現,みずほフィナンシャルグループと新生銀行), COSTCOとイトーヨーカ堂の3業界各2社ならびにベンチャー企業4社の期間における比較・考察を行った。章構成では旧版の全7章に対して,第2版では新たに2章(新たに第8章,第9章)を加え全10章とした。第8章でベンチャー企業12社の紐帯検証,第9章で上記3業界の20年間における紐帯の変遷を検証している。全320頁。

  • アート・プロデュース概論-経営と芸術の融合-

    境 新一( Role: Sole author)

    中央経済社  2017.2 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,筆者が成城大学にて開始した研究分野である価値創造の理論とその具体的な分析成果について整理したものである。構成は5つの部からなる。第Ⅰ部では,芸術・アート,イベント,コミュニティ,フィールドワーク,感動創造などの基礎概念を整理する。芸術/アートの基礎概念,芸術の保護・支援,イベントの定義と特徴,コミュニティと文化・芸術,地域資源と地域ブランド,フィールドワーク,感動の要件と感動創造の価値,そして創造の原点などに言及する。第Ⅱ部では,本書の中核となるプロデュース,アート・プロデュースなどの理論とその枠組みを述べる。人の特徴とその分類,プロデューサーの位置づけ,プロデューサーの特徴と役割,プロデューサーの種類と能力,プロデュースとマネジメントの相違点,アート・マネジメントとアート・プロデュース,プロデューサーの価値創造の過程,五感,7要件,プロデューサーの到達点をとりあげる。続いて,第Ⅲ部では,イベントに関する方法論として,コンサート,展覧会,展示会・産業祭・商店街イベント,ファッション・ショー,学会の各分野から具体的に論じる。最後に,第Ⅳ部では事例として,フィールドワークを踏まえてプロデュースの対象となるイベント,教育,学会,産学公の連携による企業・大学・行政と地域との連携,大きく3つの領域から述べる。全280頁。

  • ステークホルダーの経営学-開かれた社会の到来-第2版

    (大平浩二 編著) 境 新一・担当部分 第Ⅱ部8「企業と法」176-195、大平 浩二 2-55,288ー303頁、渡邊 祐介 56―74頁、中川 有紀子 75-97頁、菊澤 研宗 98-113頁、吉田 絵里香 114-129頁、大平 義隆 130-141頁、大平 修司 142-160,210-227頁、石井 康彦 151-175頁、渡部 直樹 196-209頁、槇谷 正人 228-248頁、藤森 大祐 249-267頁、董 光哲 268-287頁 ( Role: Joint author ,  第Ⅱ部8「企業と法」176-195頁 )

    中央経済社  2016.4 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,株主・消費者・社員・取引先などの企業の利害関係者(ステークホルダー)の視点を基礎として,法・ファイナンス・組織・社会・戦略・環境・国際化の諸側面から企業経営を理論と実証の両面で検証することを目指す。当該担当部分は,社団法人の典型である会社,特に株式会社を中心に,企業と法について,企業社会の実態と制度について,企業の社会的責任,法令遵守,リスクマネジメント,法と経営学の各項目から検証した。企業の不祥事の多くは,企業社会における実態と制度の相克と調和,経営と法律に起因する問題であり,企業と法が不可分の関係にあることが理解されよう。社会や経済,経営の実態に即した法体系の見直し,改正は常に急務となる。企業を経営と法律の複眼的な視点でみることが重要である。全311頁 

  • 東日本大震災後の協同組合と公益の課題

    小松 隆二,松岡 公明,北川 太一,杉本 貴志,小山 良太,千葉 あや,小林 元,濱田 健司,藤木 千草,志波 早苗,桑田 但馬,北沢 栄,上野 伸子,境 新一( Role: Joint author ,  第4章「社会的課題解決と協同組合-イタリアとイギリスの社会的企業からの考察ー」65ー88頁)

    文眞堂  2015.9 

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    Language:Japanese

    現代公益学会 編 全248頁

  • 現代企業論 -経営と法律の視点- 第5版

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2015.6 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    全490頁

  • アート・プロデュースの未来

    (編著)境 新一(著)岡崎 哲也,山田 宏,田中 誠,相田 武文,島村 信之,荻濱 薫,北山 研二( Role: Edit ,  第7章「アート・プロデュース論の枠組み」189-230頁)

    論創社  2015.2 

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    Language:Japanese

    全230頁

  • アグリ・ベンチャー -新たな農業をプロデュースする

    (編著)境 新一(著)齋藤 保男,境 新一,加藤 寛昭,臼井 真美,丸 幸弘( Role: Edit ,  序章1-4頁、第1章7-47頁、第2章48-62頁、第3章63-76頁、第7章153-164頁)

    中央経済社  2013.11 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    全232頁

  • 東日本大震災後の公益法人・NPO・公益学

    小松 隆二,佐竹 正幸,中村 元彦,世良 耕一,北沢 栄,山路 憲夫,小林 丈一,後藤 嘉代,境 新一,大森 真紀( Role: Joint author ,  第8章「渋沢栄一と公利公益の哲学‐近代日本のプロデューサーとその周辺‐」214-241頁)

    公益研究センター編 文眞堂  2013.7 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    全254頁

  • 経営学史事典 第2版

    編集総括責任者 片岡 信之,高橋 由明、 編集委員 岩田 浩,海道 ノブチカ,風間 信隆,菊澤 研宗,小山 明宏,斉藤 毅憲,佐々木 恒男,高橋 由明,丹沢 安治,出見世 信之,他( Role: Joint author ,  192頁、263-264頁、347頁、357頁)

    経営学史学会編 文眞堂  2012.5 

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    Language:Japanese

    本書は組織社会,管理社会が企業のマーケティングとイノベーションの競争を中心に形成され,その発展とともに構築されてきた経営学100年の歴史と理論を最新の研究成果を踏まえて,多様な視点から明らかにすることを目的としている。今回は10年ぶりの改訂による第2版である。同書において担当した部分は,前回より項目が増加し,事項説明:アート・マネジメント,戦略的意思決定,人物説明(マネジメントサイクル・管理過程の研究者):ブレック(Brech,Edward.F.L),ニューマン(Newman,Wiliam H.),サマー(Summer,Charles E.)である。 全388頁

  • アート・プロデュースの仕事

    (編著)境 新一(著)千足 伸行、山本 豊津、安部 憲昭、海老原 光、春風亭 正朝、吉田 純子( Role: Edit ,  第7章「感動創造の意義と課題」211-240頁)

    論創社  2012.1 

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    Language:Japanese

    本書は,成城大学・総合講座Ⅱ「感動を創る」で展開されたアート・プロデュース,“人を感動させる価値の創造と提供”の現場に携わる芸術家(アーティスト),研究者等のオムニバス講義のエッセンスを再現した第2集である。アートとビジネスが相互浸透する状況を踏まえて,感動を創る芸術・アートの社会性を理解し,人文科学と社会科学の交差点ともいえる,アート・プロデュース&マネジメントの意味,アートとしてのエンタテインメント産業をいくつかの視点から考察する点では前回同様である。特に今回は,落語家,料理人,指揮者,文化政策担当者(文化庁)などを含む7つのテーマをとりあげている。また,感動創造の意義と課題について,アート・プロデュースの視点から試論し,プロデュースとマネジメントを一体的に行うことを通して考察した。全243頁

  • 経営学史叢書Ⅱファヨール

    (編著)佐々木 恒男(著)佐々木 恒男,村上 伸一,岡田 和秀,角野 信夫,中村 秋生,吉田 優治,村上 元理,間嶋 崇,池内 秀己,境 新一( Role: Edit ,  第7章「プロセス・スクールの学際理論」176-193頁)

    文眞堂  2011.12 

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    Language:Japanese

    本稿では,フランスのJ.H.ファヨールによって創始された管理過程学派の後継者であるW.H.ニューマンおよびC.E.サマーの学際理論について,主要な著作を中心に論じた。管理過程学派に対する様々な批判もあるなかで,ニューマン/サマーは戦略の概念やアイデア創造法など,革新的な内容も含みつつ,理論と実践を相互に関係づけ,ファヨールの理論を学際的に継承かつ発展させた点で高く評価されよう。経営に関する学問領域でも,実務領域でも,管理過程の重要性は現在も変わることはなく,むしろ企業経営の現場において新たな価値が見出され,次なる理論の創造・展開が求められている。全211頁

  • 現代企業論 -経営と法律の視点- 第4版

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2010.12 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    企業における規範の不在,軽視が問題となる今日,現実の問題解決には経営と法律の両知識が不可欠である。本書は,現代の企業について,経営と法律の複眼的な視点から,その基本的概念,仕組と役割を平明に説明した入門書の第3版である。今回は経営の新たな事象や用語,私法,特に会社法等の新設・諸改正を踏まえ,Ⅰ編=経営・第6章「経営と人材」の改訂差替え,第7章「経営と生産」の新設,Ⅱ編=法律・第5章「企業経営と法」の全面的改訂を施し,更に,Ⅲ編=経営と法律「粉飾決算と企業価値に関する実証研究」を新たに加えた。全486頁

  • アート・プロデュースの現場

    (編者)境 新一,(著)山本 冬彦,奥山 緑,西原 梨恵,阿部 勘一,小林 義武,梅若 靖記,六世・杵家 弥七( Role: Edit ,  第8章「アート・プロデュース&マネジメントへの誘い」239-279頁)

    論創社  2010.8 

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    Language:Japanese

    本書は,筆者が大学で担当する総合講座Ⅱ「感動を創る」(2009年)で展開されたアート・プロデュース,“人を感動させる価値の創造と提供”の現場に携わる芸術家(アーティスト),研究者等のオムニバス講義のエッセンスを再現したものである。その趣旨は,アートとビジネスが相互浸透する状況を踏まえて,感動を創る芸術・アートの社会性を理解し,人文科学と社会科学の交差点ともいえる,アート・プロデュース&マネジメントの意味,アートとしてのエンタテインメント産業をいくつかの視点から考察することである。そして,音楽・演劇,展覧会,展示会,ファッションショーなどの様々なイベント事例をとりあげた。人々の出会いは単純な彼らの総和ではなく,単体の性質を超えた化合であり,異次元のものを創造する原点である。縁を結び,縁を尊び,縁に随うことによって,価値の創造および提供がなされる,そしてプラスαとしていかなる価値を加えるかが重要だ。全284頁

  • 今日からあなたもプロデューサー イベント企画制作のためのアート・プロデュース&マネジメント入門

    境 新一( Role: Sole author)

    レッスンの友社  2009.6 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    知財立国を目指す日本,今やあらゆる世界にプロデューサーが不可欠である。本書は,プロデューサーは何者か,仕事の中身は何か,という問いに対して筆者自らの実践・経験から新しいイベント企画制作のためのアート・プロデュース&マネジメント論を理論と実践・事例を中心に展開したものである。本文には図表,カラー写真などの資料を多数収録し,具体的な企画書の作り方,実際のイベントの企画制作にすぐに役立つように配慮した。 主な目次は次の通りである。Ⅰ 総論 概念・理論(芸術とアート,イベント,プロデューサーの仕事,種類,役割)  Ⅱ 各論(コンサート,展覧会,展示会,ファッション・ショー,学会)  Ⅲ 教育(大学におけるアート・マネジメント教育)  Ⅳ 実践・事例   Ⅴ プロデューサーの到達点  Ⅵ 論文編 全180頁

  • ステークホルダーの経営学-開かれた社会の到来-

    (大平浩二 編著) 境 新一・担当部分 第Ⅱ部8「企業と法」176-195、大平 浩二 2-55,288ー303頁、渡邊 祐介 56―74頁、中川 有紀子 75-97頁、菊澤 研宗 98-113頁、吉田 絵里香 114-129頁、大平 義隆 130-141頁、大平 修司 142-160,210-227頁、石井 康彦 151-175頁、渡部 直樹 196-209頁、槇谷 正人 228-248頁、藤森 大祐 249-267頁、董 光哲 268-287頁( Role: Joint author ,  第Ⅱ部8「企業と法」176-195頁)

    中央経済社  2009.5 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,株主・消費者・社員・取引先などの企業の利害関係者(ステークホルダー)の視点を基礎として,法・ファイナンス・組織・社会・戦略・環境・国際化の諸側面から企業経営を理論と実証の両面で検証することを目指す。当該担当部分は,社団法人の典型である会社,特に株式会社を中心に,企業と法について,企業社会の実態と制度について,企業の社会的責任,法令遵守,リスクマネジメント,法と経営学の各項目から検証した。企業の不祥事の多くは,企業社会における実態と制度の相克と調和,経営と法律に起因する問題であり,企業と法が不可分の関係にあることが理解されよう。社会や経済,経営の実態に即した法体系の見直し,改正は常に急務となる。企業を経営と法律の複眼的な視点でみることが重要である。全311頁

  • 企業紐帯と業績の研究-組織間関係の理論と実証-

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2009.3 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,企業の持続的な成長に重要な役割を果たす組織間関係の形成に注目し,経営戦略を媒介とする紐帯と業績の関係を,理論と実証の両面から初めて本格的に解明を試みたものである。今回第2刷にあたり,一部改訂,増補を加えた部分がある。まず,記述の一部に社会的資本,社会ネットワーク,オープン・イノベーションなどの概念を加え,企業紐帯の現代における意義をより鮮明に表出するように努めた。次に,個別の企業名,企業グループ名などを,最新情報をもとに更新した。第三に,重厚長大と表現される従来からの製造業,非製造業のケーススタディ分析に加え,成城大学特別研究助成の成果でもある,新興株式市場に上場されているベンチャー企業の企業紐帯と戦略経営のケーススタディ,および分析・考察の論文のうち,その重要部分を縮約の上,巻末資料編として追記した。全277頁 (平成21年3月 第2刷、平成15年10月 初版)

  • 現代企業論 -経営と法律の視点- 第3版

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2007.4 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    企業における規範の不在,軽視が問題となる今日,現実の問題解決には経営と法律の両知識が不可欠である。本書は,現代の企業について,経営と法律の複眼的な視点から,その基本的概念,仕組と役割を平明に説明した入門書の第3版である。今回は経営の新たな事象や用語,私法,特に会社法等の新設・諸改正を踏まえ,Ⅰ編=経営・第6章「経営と人材」の改訂差替え,第7章「経営と生産」の新設,Ⅱ編=法律・第5章「企業経営と法」の全面的改訂を施し,更に,Ⅲ編=経営と法律「粉飾決算と企業価値に関する実証研究」を新たに加えた。全482頁

  • 法と経営学序説-企業のリスクマネジメント研究-

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2005.4 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,今日我が国における社会と価値観の転換を背景として,「法と経営学」の問題意識に基づいて,企業のリスクマネジメント,および,その個別テーマを分析・考察するものである。その核心は経営管理,経営戦略に関わるリスクマネジメントであり,経営と法律の複眼的視点から検討されて初めて意味をもつ。本書のねらいは,第三者割当増資(敵対的買収も関わる),株主代表訴訟,内部告発者保護,特許訴訟,そして組織を法制度から見た現代公益企業の事例分析を通して法的思考を織り込んだ新たな経営学を提起することにある。全240頁

  • 企業紐帯と業績の研究-組織間関係の理論と実証-

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2003.10 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は,企業の持続的な成長に重要な役割を果たす組織間関係の形成に注目し,「企業紐帯」と新たに定義した上で,経営戦略を媒介とする紐帯と業績の関係を,理論と実証の両面から初めて本格的に解明を試みたものである。統計・グラフ等の数理科学的な方法を駆使して,日本と外資,製造業・金融業・流通業の各業種に属する個別企業グループの事例比較も加えた10年に及ぶ研究成果である。その原典は博士論文および組織学会,国際ビジネス研究学会における学会報告と論文である。 主要目次は 1.総論:分析視点と分析対象 2.各論:①日本の30企業グループにおける紐帯と業績 ②東芝と日立製作所 ③興銀と長銀 ④COSTCOとイトーヨーカ堂 3.総括 全262頁  

  • 現代企業論 -経営と法律の視点- 第2版

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂  2003.4 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    企業における法律・ルールの不在や不備,軽視が問題となっている今日,現実の問題解決には経営と法律の両知識が不可欠である。本書は,現代の企業について,経営と法律の複眼的な視点から,その基本概念,仕組と役割を平明に説明した入門書の最新版である。今回は経営の新たな事象,民商法の改正等を踏まえ,Ⅰ編=経営・第8章「経営と情報」,Ⅱ編=法律・第5章「企業経営と法」を中心に増補・改訂を施し,更にⅠ編・第9章「経営と流通」,Ⅲ編=経営と法律「現代企業論」を新たに加えた。 全402頁

  • 経営学史事典

    編集総括責任者 村田 晴夫、稲葉 元吉 編集委員 片岡 信之、河野 大機、齊藤 毅憲、佐々木 恒男、高橋 由明、丹沢 安治、万仲 脩一、吉田 修( Role: Joint author ,  229-230頁,305頁,314頁)

    経営学史学会編 文眞堂  2002.6 

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    Language:Japanese Book type:Dictionary, encyclopedia

    本書は組織社会,管理社会が企業のマーケティングとイノベーションの競争を中心に形成され,その発展とともに構築されてきた経営学100年の歴史と理論を最新の研究成果を踏まえて,多様な視点から明らかにすることを目的としている。これは,経営学史学会創立10周年記念事業の一つでもあり,約200名の研究者による分担執筆から成る。同書において担当した部分は,事項説明:戦略的意思決定,人物説明(マネジメントサイクル・管理過程の研究者):ブレック(Brech,Edward.F.L),ニューマン(Newman,Wiliam H.),サマー(Summer,Charles E.)である。 全348頁

  • 現代企業論 -経営と法律の視点-

    境 新一( Role: Sole author)

    文眞堂   2000.9 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は現代社会において種々の活動を担う企業について経営と法律の複眼的な視点から基本の概念,仕組,役割等を可能な限り平易に説明し,経営学と法学の学際的な理解を目指す入門書である。経営では自由主義経済のもとで,産業,理念,戦略,組織と管理,財務,情報,人事労務,国際経営等を取り上げ,一方,法律では民法・商法を基礎とした権利主体・客体,財産権,契約,財産権の保護(不法行為),会社法,倒産処理,手形・小切手,労働,訴訟等を取り上げる。現実の問題解決には複眼的な分析視点が必要である。本書はこれに示唆を与えるものとなろう。 全341頁

  • Microsoft Moneyではじめる資産管理

    境 新一、マインドコミュニケーション担当者、オメガ社担当者、監修者 植田 進( Role: Joint author ,  第3章 91-141頁、第4章 143-173頁)

    日経BP社  1998.12 

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    Language:Japanese Book type:Scholarly book

    本書は米国で,1991年以来広く普及している資産管理ソフトウェア「マイクロソフトマネー」(「マネー」)を日本に紹介した者である。本書の目的はパソコン上で「マネー」を効果的に使用し,ホームバンキングや正確なファイナンスプランニングに関する情報の収集,資産管運用の基本的な考え方を理解することにある。 執筆担当部分 第3章「我が家の資産の現状と目標」(資産の分析・登録)  第4章「ライフプランのシミュレーション」(住宅ローン・子供の教育資金・老後の資金計画) 全208頁

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