2023/12/01 更新

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タカナ ヤスフミ
高名 康文
Yasufumi Takana
所属
文芸学部 ヨーロッパ文化学科 教授

学位

  • 高等教育免許(DEA、博士論文提出資格に相当) ( 1997年9月   ポワチエ大学中世文化研究所(フランス共和国) )

  • 修士(文学) ( 1995年3月   東京大学 )

研究分野

  • 人文・社会 / ヨーロッパ文学

最終学歴

  • ポワチエ大学   中世文化研究所  

    1997年11月 - 2004年9月

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    国名: フランス共和国

 

主な担当科目

  • 仏語コミュニケーションI, II

  • 比較文化演習a, b

 

論文

  • 『新版ルナール』と『アーサー王の死』における運命の女神

    高名 康文

    ヨーロッパ文化研究   38   73 - 89   2019年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 大学でのフランス語教育における小テストに関する報告と試論

    高名 康文

    成城大学教職課程研究紀要   ( 1 )   1 - 11   2018年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    大学においてペアクラスで行う初級(1年生対象)と、中級(2年生以上対象)のフランス語のクラスにおいて、筆者が行った前回に学んだ基本的な文法事項を確認するための小テストについての報告である。はじめに授業の性質について説明をした後、自己効力論に基づいて行った試みの紹介をする。次に、担当教員として持っている成績に関するデータを分析することで得られた、小テストの成績がこの授業での他の要素の成績、ひいては最終的な成績と有意な強い相関関係をもっているという結果を紹介する。最後に、提示した試みの有効性について検証をするべきであるが、これをするにはデータがまだ不足していて論証にはたどり着かない。

  • 『マントのレー』における「誠実」という語の使用例―「大切なこと」は言葉で語られるのか? ―

    高名 康文

    ヨーロッパ文化研究   ( 37 )   111 - 127   2018年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    Dans la Chanson de Roland, le thème de fidélité n'est jamais développé autour du terme feid. Ce phénomène apparaît comme contraire aux 13 occurrences des termes lëauté/lëal dans les presque 1000 vers du Mantel mautaillé. Cela exprime l’absence de la notion de fidélité entre amants à la cour.

  • ルナールと托鉢修道会―リュトブフ、『ルナールの戴冠』、『新版ルナール』 招待 査読

    高名 康文

    西洋中世研究   ( 8 )   174 - 193   2016年12月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

     13世紀の後半に、『狐物語』の枝篇群と共通の動物を登場人物としながら、『狐物語』とは性質を異とする作品群が出現した。『狐物語』におけるライオンのノーブル王の宮廷は、人間社会一般への諷刺であったとしても、現実に存在した人物、集団といった特定の対象が指摘しにくいのに対して、『狐物語』の「模倣作」と呼ばれる作品群では、フランス王や特定の修道会が諷刺の対象として指摘できる。また、『狐物語』ではいたずら者の狐であったルナールが、世界に悪と偽善を広める反キリスト的な存在に変容している。本論は、これらの作品で、13世紀に教区と大学において、既存の政治的・宗教的勢力と衝突した托鉢修道士が諷刺の対象になっていることに注目して、それぞれの批判の性質を整理することを目的とする。
     リュトブフの「ルナールの変容」では、ルナールが托鉢修道士の象徴になっている。それに対して、『ルナールの戴冠』と『新版ルナール』での狐と托鉢修道士との接触は、ルナールが世界にルナールの悪知恵を広めて、悪と偽善の象徴として君臨するというプログラムの中での一過程に過ぎず、托鉢修道士はルナールの犠牲者となっている。『新版』には、在俗聖職者のような悪徳に染まるのを避けよという励ましともとれる言説も見いだせる。『戴冠』と『新版』の背景には、13世紀以降のフランドルでの都市経済の発達とそれによりもたらされる社会不安があるが、そのような不安な世相が、『戴冠』では商人の価値観も、托鉢により彼らの影響を受ける修道士の価値観も持ち込ませないぞという宮廷人の立場から、対して『新版』では、おそらくフランシスコ会聖霊派の影響を受けた人物の、現状の改革は厳格な信心の実行からしか実現されないが、それはもはや無理なところまできているという絶望的な現状認識から描かれている。

  • リュトブフの仮構された「私」によるパリ 査読

    高名 康文

    仏語仏文学研究(東京大学仏語仏文学研究会)   ( 49 )   23 - 37   2016年10月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 『狐物語』B写本第5921-22 行を巡る新旧校訂の比較

    高名康文

    ヨーロッパ文化研究(成城大学大学院ヨーロッパ文化専攻紀要)   ( 34 )   127 - 149   2015年3月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 『パレルモのギヨーム』と『狐物語』―ジャンルのパロディーについての一考察

    高名 康文

    ヨーロッパ文化研究   ( 33 )   201 - 248   2014年3月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • フランスのコレージュ教科書と中世文学—『狐物語』の学習によるジャンル概念の形成— 査読

    高名 康文

    成城文藝   ( 221 )   (25) 134 - (43) 116   2012年12月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 『狐物語』における色彩-データと考察-

    高名 康文

    福岡大学人文論叢   41 ( 4 )   1547 - 1592   2010年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 『テーベ物語』の服喪の嘆き(planctus)における死者への呼びかけ

    高名 康文

    福岡大学研究部論集 A:人文科学編   9 ( 3 )   1 - 10   2009年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 『狐物語』とクレチアン・ド・トロワの物語における喪の嘆き

    高名 康文

    福岡大学人文論叢   39 ( 4 )   1081 - 1121   2008年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 人と会話をする動物-『狐物語』第12枝篇の場合

    高名 康文

    広島大学フランス文学研究   ( 24 )   509 - 519   2005年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • Prolifération au cours de la tradition manuscrite des mentions de l'adultère dans les premières branches du Roman de Renart

    Yasufumi Takana

    フランス語フランス文学研究   ( 82 )   3 - 16   2003年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • La Parodie des chansons de geste dans le Roman de Renart

    Yasufumi Takana

    Reinardus 14   ( 14 )   255 - 265   2001年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • La Parodie dans le Roman de Renart - Une étude de la parodie renardienne des romans d'amour des Xlle et Xllle siècles dans une perspective comparative et diachronique (III)

    Yasufumi Takana

    福岡大学人文論叢   32 ( 1 )   391 - 410   2000年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 『狐物語』第VII枝篇における告解のパロディー

    高名 康文

    九州フランス文学会フランス文学論集   ( 35 )   1 - 14   2000年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)  

  • La Parodie dans le Roman de Renart - Une étude de la parodie renardienne des romans d'amour des Xlle et Xllle siècles dans une perspective comparative et diachronique (II-2)

    Yasufumi Takana

    福岡大学人文論叢   31 ( 2 )   1271 - 1286   1999年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • 告解するルナール狐とベルナール首席司祭―『狐物語』第十七枝篇における「逆さまの世界」―

    高名 康文

    福岡大学総合研究所報   ( 226 )   1 - 15   1999年

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • La Parodie dans le Roman de Renart - Une étude de la parodie renardienne des romans d'amour des Xlle et Xllle siècles dans une perspective comparative et diachronique (I)

    Yasufumi Takana

    福岡大学人文論叢   31 ( 4 )   2881 - 2910   1999年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • La Parodie dans le Roman de Renart - Une étude de la parodie renardienne des romans d'amour des Xlle et Xllle siècles dans une perspective comparative et diachronique (II-1)

    Yasufumi Takana

    福岡大学人文論叢   31 ( 3 )   2017 - 2030   1999年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

  • Le discours sur l'adultère dans le Roman de Renart. Avant et après le serment ambigu.

    Yasufumi Takana

    フランス語フランス文学研究   ( 70 )   16 - 26   1997年

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    記述言語:フランス語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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書籍等出版物

  • ヨーロッパと怪物

    陶久明日香,北山研二,末永朱胤,中野智世,高名康文,富山典彦( 担当: 共著 ,  範囲: 「フランス中世文学における驚異と怪物」(pp.117-144)を執筆)

    成城大学文芸学部  2018年6月 

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    記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書

    成城大学文芸学部の2017年度「ヨーロッパの文化」におけるオムニバス授業の講義を収めたもの。

  • 聖と俗のfoi&triuwe-中世の宮廷文学における「誠実」・「忠誠」・「信心」

    嶋崎啓、渡邊徳明、高名康文、松原文、伊藤亮平( 担当: 共著 ,  範囲: 「『ロランの歌』における「誠実」と「不誠実」」(pp. 33-49))

    日本独文学会  2017年9月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

    « La fidélité et l'infidélité dans la Chanson de Roland » L’A. fait remarquer que la version Oxford de la Chanson de Roland emploie le terme feid (fidélité/foi) uniquement dans des locutions figées (par feid, etc.), alors que son adaptation Rolandslied et les autres romans chevaleresques allemands font longuement référence à cette notion à plusieurs reprises par le terme triuwe. Pour exprimer cette notion de fidélité/foi, la Chanson de Roland utilise négativement une notion contraire (fel/felonie), ce qui est à mettre en lien avec la définition de la fidélité féodale par son contraire selon Ganshof.

  • ヨーロッパと自然

    高木昌史, 高名康文, 富山典彦, 荒畑靖宏, 北山研二, 木畑和子( 担当: 共著 ,  範囲: 「フランス中世文学における森」(pp.25-48)を執筆)

    成城大学文芸学部  2014年3月 

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    記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書

    成城大学文芸学部の2013年度「ヨーロッパの文化」におけるオムニバス授業の講義を収めたもの。

  • 100語で分かる西欧中世

    ネリー・ラベール, ベネディクト・セール( 担当: 単訳)

    白水社  2014年2月 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

    Nelly Labère et Bénédicte Sère, Les 100 mots du moyen âge, Paris : Presses universitaires de France, 2011の翻訳

  • フランス文化事典

    田村 毅、塩川 徹也、鈴木 雅生、西本 晃二( 担当: 編集 ,  範囲: 「中世の僧院文化」、「ポワチエ」計4頁を担当)

    丸善出版  2012年7月 

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    記述言語:日本語 著書種別:事典・辞書

  • Les études françaises au Japon. Tradition et renouveau

    Daisuke Tsujibe, Mitsumasa Wada, Momoko Fukuda, Kenji Hosogai, Hélène de Groote, Yuriko Inouë, Hiroshi Yoshida, Vincent Teixeira, Koichiro Kawashima, Saburo Aoki, Irène Tamba( 担当: 共著 ,  範囲: « La parodie du planctus dans le Roman de Renart », pp.11-23を執筆)

    Presses universitaires de Louvain  2010年 

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    記述言語:日本語 著書種別:学術書

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